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初瀬茶入の話

初瀬茶入の話
~光格天皇からの贈り物~

初瀬茶入

「初瀬茶入」は、寛政元年(1789年)11月24日に京都白川御殿での茶事で、第119代光格天皇(明治天皇の曽祖父)から、弟宮 聖護院宮盈仁(みつひと)親王を介して宗達が拝領しました。速水家の資料によると、拝領する経緯とその時の様子が詳しく記されています。

☚後西天皇命名:初瀬茶入

宗達真筆本

宗達真筆本

「白川御殿献上御茶之扣(おんちゃのひかえ)」(宗達真筆本)

宗達真筆本 宗達真筆本 宗達真筆本

文に見られる通り天皇が宗達に並々ならぬ興味を持っておられた。

解釈

光格天皇が宗達作の茶杓を所望されたので、宗達は天皇だけでなく弟宮 盈仁親王のためにも茶杓2本ずつを削り、寛政元年11月16日に白川御殿での御茶事にて献上しました。 その8日目の11月24日、宗達は親王から再度 白川御殿の御茶事に招かれ、光格天皇から茶杓のお礼として皇室の宝物である茶入「初瀬」(命名者:後西天皇)を与えられました。さらにその御茶事で、盈仁親王が宗達が献上した茶杓(親王拝領のうちの一本)で持て成してくださったことに宗達は感激し、献上した茶杓(親王献上したうちの一本)の自分の控えとして作っておいた3本の茶杓の入れ物の裏にその喜びを和歌にして残しました。

3本の茶杓と喜びの和歌

宗達真筆本

献上した茶杓の入れ物の箱に書かれた歌

宗達真筆本

宗達が自分の控えとして削った茶杓

宗達真筆本 宗達真筆本

聖護院宮盈仁親王の命を受け、御殿での御茶事を執り行ったことで、世間がとても驚き、茶人 速水宗達の名前は世に広く知れ渡りました。宗達はこれをとても光栄に思い和歌にしました。

古文書解読 井川健司

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